第5回レポート

第5回食と健康 レポート 第2期EDE運営委員会
<1日目(2011/1/8)スタート>
今年もよろしく!!
●導入・オリエンテーション
チェックインでは、新年の抱負、今の気持ち、アクションプラン、紹介したいものなどを各参加者、スタッフに一言ずつ話をしてもらいました。
初参加のどらさん、『どらえもん 』の略だそうです。
同じく初参加のよっちゃん、修平さんの奥さん、新婚です!!
今回、パートナーを部分参加で連れて来てくれた参加者もいて、「EDE開催中に結婚式があって、パートナーを紹介できるのが嬉しい。」とか、「年内に人とのつながりをつくって、コミュニテイの移住先を探す。」「モノや観念を手放し、新しい自由を得ることや変化を楽しみに生きていきたい。」「大きなことより、個々にできるところからやっていきたい。」「考えの近いEDEのメンバーで実践できることを実行していきたい。」「アウトプットだけでなく振り返ることを。」「インプットより身体を動かすことや、仕事を辞めて行動したい」「ワクワクしているのと焦る感じがある。」「専門性をもって語れるものを絞りたい。」「グローバルからローカルな暮らしへ。」などの抱負を語ってくれました。
スタッフであり講師役の風かおるさんからは、紙芝居を使った自己紹介、素晴らしいです。
講師のかおるさん、紙芝居で自己紹介
こちらも初参加の大久保さん、母、娘、初孫、3世代参加です。(パパも参加、右端)
カリキュラム1:「今までの心と身体を振り返る」
●カリキュラム1 講師 林 悦子
過去から現在までの、①自分に起こった出来事や影響を受けた事、②健康を損ねた体験について、
以上をライフラインチャートを用いて思い出して描く個人ワークをしました。

ライフラインチャートは、横軸に時間軸、縦軸に今までの自分に起こった出来事や影響について充実度を心電図のように波系図として描いて、ピークには出来事を記載してもらうものです。
説明の後、各自に書いてもらいました。

ファシリテーターの林 悦子さんより、ライフラインチャートが説明されました
参加者の作品1:なかなかドラマチック!!(一部修正しています)
参加者の作品2:なかなかユニーク(一部修正しています)
その後、3人一組になってもらって、
①何が原因で健康状態が変化したのか?
②2つのラインに何かつながりはあったか?
③病気になったとき、健康を損ねたとき、何をどう感じたか?
の3つに視点を当てながら、描いた図についてシェアしてもらいました。

全体でのシェアでは、「身体と精神はリンクしている」という人が多く、「自分の思ったことができた時期が充実していた。全体的にはだんだん充実してきている。」「波乱万丈だった。振幅が激しい。」「結婚、就職、留学のときに変化した。」などの感想がありました。
最後はまとめとして、ファシリテーター(林悦子)より、このグラフを見直してみて、『 心と身体のつながりと今までの生き方を見つめ直して、これからの生き方、人生に役立てて欲しい。 』というコメントで終わりました。

各自描いたあと、グループでシェアリング
鎌田さんも描きました
●絵を描くワーク 講師:風かおるさん
まず、講師のかおるさんから、これまでの食と健康を絵に描くワークについて説明がありました。
食と健康の両方を描けい場合はどちらか片方でもいいこと、クレヨンかクレパスのみで描いてもらうこと、などの説明後、各自描いてもらいました。参加者はそれぞれ思い思いに描いてもらった後、さっきのワークとは違う3人のグループでシェアをしてもらい、以下のようなコメントが出ていました。
・子供時代や海外にいたときの食を思い出して描きました
・富士山と鳥のイメージ。大地が食事を象徴。エネルギーを取り入れた鳥が本来あるべきところへ飛んでいくイメージで、山を越えていく、根っこにつながりたいというイメージで描きました
・説明がつかないのでとりあえず描いてみんなにも考えて欲しいと思いました、
など、バラエテイ―に富んだユニークな作品とコメントがたくさんあがりました。
現在の食と健康を描いてもらいました
参加者の作品3:キャベツをイメージ
参加者の作品4:お山の大将??
参加者の作品5:種をイメージ
●カリキュラム2「自分、コミュニティ、地球にとっての健康とは?」 講師:三谷五一(一部、林 悦子)

三谷さんより、コミュニテイを含めた健康についてのプレゼンを使った講義がありました。テーマは、
*グローバル経済社会での健康維持の現状について
・治す人と治される人が分離して、『あなた治す人』『わたし治される人』となっている
・分業自体は悪いことではないが、「行き過ぎた」ということが問題
・自分で自分の健康を考え、維持する意思を失う
・自分の生き方を自分で選べなくなる
・医療費が高騰し、GDPの増大に寄与する。医療バブルにつながった

*グローバルな健康維持の問題点として、お金がかかりすぎることに対して、ローカル的健康維持システムが考えられる。
・「自給自足」「地産地消」「地域のお金を外に出さない」
・「生活の百姓」

*自分の健康状態を自分で把握していることが大事
健康維持のループがローカルに完結している。自分の意思で生き方や健康をコントロールできる、ことが必要になってくることについて

*健康をホリスティックに考える、コミュニティーヒーリングのメリットとして
・医療費の低減
・分業体制から抜け出る
・自分の身体を自覚できる

カリキュラム2:「自分、地球、コミュニティにとっての健康とは?」講師は三谷五一、林悦子

●講義の後、ファシリテーターの林悦子さんから、『 自分、コミュニテイから、地球全体の健康 』と言うテーマに基づいて、ダマヌール、フィンドホーン、木の花ファミリー、メタニタ、那須100年コミュニテイ、ゴジカラ村、等々についてのプレゼンがありました。
ダマヌールでは、食の自給率は8割で、メディテーションの学校があること、ホリスティックな治療、自然医療、スピリチュアル・ヒーリングをしていること、コミュニテイ内での病気の割合は52%減になっていて、独自の年金システムがあり、ナーシングホームもある。
木の花ファミリーでは、菜食、精進料理、薬膳料理を食の考え方としていて、NPO法人「青草の会」では、木の花の自然療法として、精神的な病の人をケアしてサポートする短期間の受け入れをしている。
那須100年コミュニティには、高齢者エリア、アミタ牧場(森林酪農)、多世代型コミュニテイエリア、温泉・統合医療エリアがあり、既に一部完成している。
ごじから村では、創始者の吉田一平さんの理念の基に、自然の森と幼児から高齢者まで、多世代が共生する福祉総合エリアと暮らしの場づくりを試みている。

カリキュラム2:<インテンショナルコミュニティのプレゼン>講師:林悦子
最後の質疑応答では、いろいろな質問や感想が出ました。
・高齢者に対して健康体操を行ってもらうと、明らかに医療費を下げる効果がある。これから団塊の世代が高齢化して行くが、これに対する対応策がまだ顕著にでてきていない。薬価は一様に下げられるが、漢方薬は工業製品ではない。生物多様性という問題にもつながっている。
・今回の食と健康の管理では、西洋医療の現状にも触れるのか、伝統、統合、ホリステイックを考えるのにあたってホリスティックの意味をもっと知っておきたい。
・西洋医学はポイントに絞りすぎ、たしかに効果が大きいので万能なように考えすぎているように思う。
・人間はレセプター(受容体)をもっている。西洋医療では壊れたレセプターを治そうとするが、レセプターが壊れた原因は他のレセプターが悪くなった影響かもしれない。1つを治すと他のレセプターが悲鳴を上げる可能性もある。ホリスティックとは満たされるもののバランスを取ること。これを教育で考えると分化しすぎている。

●食のワーク 講師:風かおる
夕食後は、かおるさんのワークの説明の後、スーパーのにんじんを切るワークをしました。

夕食後のワーク<スーパーで売られているにんじんを切る>
●コミュニテイタイム
夜のコミュニテイタイムでは、温泉グループと、癒しの交換・交流グループの2つに分かれて、参加者、スタッフとも交流しました。
癒しのグループでは、参加者のレクチャーを交えながら、足のマッサージや、操体法、オイリュトミーをみんなで体験。とても和やかな雰囲気で交流できました。
<2日目(2011/1/9)>
朝6時に、アジア学院で飼われている豚の出荷に立ち会いました。そのあとは野菜の収穫です。
朝の6:30に豚小屋の前に集合、説明を受ける

豚を小屋から出します

ベニヤ板を使って追い込みます、嫌がっている
更に追い込みます、必死に抵抗しています
ついにトラックの荷台(左側)まで追い込まれた
トラックの荷台の柵を戻します、まだ外は暗く、夜明け前です
トラックに乗せられた豚
トラックは行ってしまう‥‥
続いてにんじんの収穫
朝食です、七草粥でした
●カリキュラム3「健康のワーク」 講師:三谷五一
健康と癒しの講義+復習をしました。

1.コミュニティヒーリングのメリット(簡単に復習)
2.個々の身体における、グローバル(体幹)とローカル(末梢)の問題
・グローバル経済⇔ローカル経済、体幹部分⇔ローカルな部分
・呼吸と歩き方の実技との関連を実感する
呼吸に関するローカル化、歩き方のローカル化、実際に悪い見本、いい見本を示しての講  義
実技1:呼吸と歩き方の復習
実技2:コミュニティヒーリングの復習
施術者は肘を立てて受ける方が自分の身体を動かして良いところを探す形。
「あなた治す人」「わたし治される人」からの脱却。腰痛のワークと肩こりのワークを    2人組でやってみる。

最後はシェアリングで終わりました。

カリキュラム3:健康のワーク、肺を全部使う呼吸法の復習:講師は三谷さん
コミュニティヒーリング:腰痛のケア


受けている人が主役です、受けながら動いて貰います

ペアを組んでワークの実習、微妙なこつをアドバイス
●カリキュラム4「ホリスティックな食のあり方」 講師:風かおる
かおるさんにより、紙芝居を使った参加者のみなさんと対話しながらの講義がありました。

内容:1.世界観でのホリスティックの考え方、2.ホリスティックな食の概念、3.パーマカルチャー的な食の話(構造)から、ホリスティックな食のあり方(健康に関係する食も含めて)について考える。

問い:・おいしいとは? 食べることはどういうことは?
・ホリステイックとは?
・ベジタリアン、食養生についてどう思いますか?

最後は、対話を通して、ホリスティックな食のあり方、ホリスティックな食のイメージをつかんでもらい、日常に取り入れてほしいという、というまとめで終わりました。

カリキュラム4:「ホリスティックな食のあり方」、講師はかおるさん

ここで昼食

●カリキュラム5「命をいただく:ホリスティックな食の実践」 講師:風かおる、中村満
1.収穫した野菜のワーク
午後は、セミナーハウスで、風かおるさんによる、収穫した野菜を切るワークをしました。
(1)       にんじんを洗う
にんじんは、収穫後土がいっぱい。皮があまりそげないように土を落とす。綿の布で縦でなく横に、赤ちゃんを洗うように洗う。時間を節約したいときは、野菜を水に漬けておく。
(2)       にんじんを切る
まないたを使ってへたを切り落とすと無駄が出る。まないたを使わずに、食べれるところと食べれないところをよく見ながら切る。あるいは6等分ないし8等分にくし切りにしたあと、へたのところをちょこんと切る。種などもなるべく食べてみる。にんじんは輪切り2センチに切る。黒くなってしまっているところは酸化してしまっているので、よっぽどの食糧難でないかぎり食べない。根っこは食べられるので、自家用では使うが、お客様用のときは切ってしまう。

2.屠殺とその説明 (アジア学院 食堂横)
次は今回のEDEのメイン「いのちをいただく」です。
『鶏の屠殺から調理の体験を通して、その意味を体感しよう 』。

講師の中村満さんから、
今日は3羽の命をいただく。鶏を捕まえるところから食べるところまで行うことで、いろいろな感情が湧きおこってくるかも。どのような感情がわき起ころうと、それを受け止めてみる。ただし、無理はしない。居たくなければ居なくていい。今日はその感情、感じたことを紙にぶつけて、絵や詩などで表現してみましょう。そしてみんなでシェアし、命をいただくということをそれぞれ自分の中で消化していく。今日はそこまで行いましょう。

3グループに分かれ、各グループで鶏を捕まえる人、運ぶ人、屠殺する人(包丁で切る人と押さえる人)、毛をむしる人(2~3人)の担当を決めた後、ワーク開始。

鶏を捕まえる担当の人だけ、鶏小屋に入って、鶏を捕まえる。鶏は全然逃げず、安心しきったような様子。一人は捕まえるのをだいぶためらったが、それでもすぐに捕まえることができました。

屠殺の作業の前に、命を分かち合うこと。我々を神の御手に預け、神が私たちの心と体が満たされるよう見守ってくれるよう、お祈りをしました。

まず鶏を捕まえます、鶏に近づき、そろりそろりと手を伸ばします
びっくりするくらい簡単に捕まえられました、周りの鶏さんが見ています
鶏を運ぶ役目の人に渡します
逃げられないように抱えて運びます(今回は3羽でした)
いよいよ屠殺です、キョトンとして怯えた様子はありませんでした‥‥
いよいよ‥‥
屠殺の後は、豚の世話係のさなえさん、昨年度まで農場担当だった由紀子さん、それぞれに出荷、生産の思いを聞きました。(アジア学院  食堂)

早苗さん:
畜産、家畜という言葉は、あまりなじみのない言葉になっている。動物の成長を見守るとともに私も成長したい。家畜、卵も命そのもので、乳も血からできる。1リットルの乳を作るために500リットルの血の循環が必要で、1日60リットルの乳を出すスーパー牛は、薬漬け。可哀そうと見るか、経済動物と見るか。死を決めるのも人間。今朝出荷した豚は6、7か月で120キロになるよう目標を立て、その目標を達成し出荷。よく育ってくれました、感謝、という気持ち。さようならをしなければならないけど、納得のいくさよならをしたい。手抜きで病気にしたりしないように気をつけているし、痛みのない殺し方も心がけている。

由紀子さん:
農場の職員として働いてきたので、家畜の専属になったことはない。命をいただくということに関して、にんじんとカブの収穫も私にとっては同じで命そのものをいただくこと。動物と違って、農作物は鳴きませんが‥‥。
動物は生態系の中では消費者であり、必ず他者の命をいただかなくては生きていけない。野菜や米、麦の収穫は喜びで、何カ月もかけて育ったものをいただく、ここまでよく育ってくれたと感謝したい。
動物の屠殺のときと同じ気持ち。ご飯一杯で3000つぶの命であり、これらの命をいただいて、命をつなぐ。肉を食べるのであれば、屠殺の体験はしてほしい。今まで生きてきて、私たちはどれほどの命いただいてきたのか考えて欲しい。
今日屠殺を体験したように、夏に有機農業を体験してほしい、畑での暑さ、突然降ってきた雨等々。
冬の一番寒い盛りに畑に出て手をつかって体験してほしい。それで大変だなと思ったら、生産者に対する感謝の気持ちを持って欲しいし、もし楽しいなと思ったら、野菜たちに感謝してほしい。
一度、キャベツの気持ちになろうと思って、キャベツ畑に寝転がったことがある。こういう風の中でこういう暑さのなかでキャベツは育っているんだな~と。価格が落ちて、生産調整のこともある。
ようやく育ってさあ食べようというときに、野菜を食べるのではなく破棄しなければならない事態。
都市に住んで、土から離れた世界に生きていると、食べ物が命だということを忘れがちになってしまう。トマトを食べるとき種も食べる。あの種一つひとつが命。
「いただきます」の意味を感じて欲しい、あなたの命を私の命にさせていただきますという意味。それが私たちが食べ物をいただく意味。
フードとライフは分かち難いので、フードライフという言葉を創り使っている。多くの人たちの手を経て、みなさんの命になっている。家畜を飼う意味は、家畜は人間と競合しないもの、人間が食べられないものを食べて、人間が食べられるものにしてくれる、と思っている。

その後は、セミナーハウスで肉の仕分け作業を経て、鶏ガラスープを作る、調理をし、食事です。

白板に示した手順で調理します
中華ナベに並べます
調理完了、鶏がらスープをよそっています
右下が鶏のスープ
(私はベジタリアンなのですが、今回は一切れ頂かせてもらいました‥‥)
もつ煮込み、
お腹の中の卵はまだ殻が出来ていなかった、いきなり綺麗な皮むきゆで卵になりました
ダシをとった残りを素手でほぐします、お肉はけっこう残っています
●「いのちをいただくこととは?」ワーク
満さんによるワークのシェアリングをしました。
鶏の世話役の心境が鶏のふるまいに影響する。今日の屠殺前・屠殺時の鶏、本当に穏やかだった。さて、今日のワークの到達点として、屠殺~食べることまでを通じて感じたことを詩的あるいは絵的に表してみましょう。
説明後、一人ひとり、書いたことを発表しました。

ワークには、アジア学院のボランティア、あや(佐々木彩)さんも参加しました。
あやさんの自己紹介:1年間、アジア学院のボランティアとして滞在中で鶏の世話を担当(今年2月まで)。
今日屠殺されて、みなさんがどういう気持ちを味わったか関心があり、今日は参加させていただいた。

ワークを終えて、それぞれ感じたことをシェアし合いましたが、しみじみと感じるものが多い時間でした。

命のつながり、その一つとして/あなたの命を私の命を代えさせてもらいます/食物連鎖、感謝/命のぬくもりと力を分け与えられること/愛/切れない、つながっている/動生生死/そんなに犠牲はいらない。私たちはたくさん殺し過ぎている/一生懸命/いつもいつもありがとう/命をいただくということは神聖な儀式/おどろくほどあっけない。お祈りの時間があってよかった/感情を殺していても気を張っている私/血を流すことは死でもあり生命でもある/生と死を生きる喜び/普通の生活/ありがとう。命に近づく/ここから始まる。

シェリングタイム、今回ファシリテートしてくれたのは、アジア学院の満さん(中央)
鶏の世話係の彩さん(右端)にも参加してもらいました
●コミュニテイタイム
スタッフ(鎌田さん、のりさん)から、EDEで取り組みたいことや各々の学びについて提案がありました。
EDEのコミュニテイを深めていく中で、個々の人生も変化している。EDではみんなで共同生活しているわけでないので、EDEの中で表現されていない思いや感情があると思うが、各々感じていることやシェアしたいこと、コミュニテイに関係ないことでも、感じたことをワンフレーズのトピック、テーマで挙げてもらいたい。

「女性と男性のコミュニテイについて話し合う」「今までの教育制度と同じ価値観の押し付け合いでない学びのスタイルについて」「コミュニテイの絆について、個人的なことをシェアする」などの意見がでました。

コミュニテイの絆については、人生を深く知りたい、相手との関係性によって自分を出せないところもある、絆やつながりを深めるワークをしたらどうか、学びを自分達でデザインしてみたい、自分達が求めるEDEコミュニテイをどう創造していくのか、EDEでの疑似コミュニテイとリアルなコミュニテイを混合すること、など活発な意見が飛び交いました。コミュニテイタイム終了後も、参加者、スタッフを交えての議論が夜まで続き、この晩はEDEのコミュニテイづくりを話題に遅くまで盛り上がりました。

夕食後のコミュニティタイム、のりさんが駆けつけてくれました
今回のコミュニティタイムを、どの様に時間を使うかを挙手してもらいました
複数案に挙手OK、しかしこちらの案の方が挙手が多い
色々な意見が出ました
夜遅くまで、お酒も入りながら話し合いが続きました
<3日目(2011/1/10)>

●健康と癒し 参加者のご主人、日根野医師より、アーユルヴェーダのお話がありました。

* Dr日根野のご紹介
19歳でTM瞑想に出会う。マハギシアーユルヴェーダに出会って精神科医に。南青山のクリニックから那須のクリニックへ移るが、2010年5月にクローズ。
現在は茨城の病院でアーユルヴェーダを取り入れた精神治療を実施中。

講師の日根野医師
1.  アーユルヴェーダとは
・アーユル=生命の/ヴェーダ=科学/知識
・マハリシアーユルヴェーダは1980年代に、断片的になっていたアーユルヴェーダを
再体系しなおしたもの
・精神/純粋意識と結びついた全体性のある生命科学=ホリスティックである医学

2.  アーユルヴェーダの特徴
・西洋医学(現代の医学)は、症状を分断/細分化
・アーユルヴェーダは人間を全体的にみて自然治癒力を高め、健康のアップを指向。
予防医学とも言える。自然治癒力を高めるために、“バランス”に着目する。

3.  アーユルヴェーダの基礎知識
★以下の3つの代謝型(ドーシャ)のバランスのとれた状態=健康、と考える。
・ヴァータ:空間と風の質=軽さ、乾燥、微細さ、動き
=神経の中の情報伝達、呼吸、血の循環、腸の中を食べ物が移動すること
・ピッタ:火の質=熱さ、鋭さ、流れ、変換
=食物の消化、新陳代謝(熱を作り出す)、ものを見る、知性
・カパ:水と土の質=重さ、安定性、ねばねばした性質、構造
=強い腰/胸、持久力、精神安定、粘液分泌
⇒増えすぎたドーシャを減らす等して、バランスをとる
⇒本来の在り方・姿になる=プラクリティ(本来の体質)
⇒本来持っている可能性を最大限生きることができる

4.  各自のドーシャチェック

5.  体質別、日常生活の注意点
・ドーシャが与える心身の特徴像
⇒体と心と行動面を分けない、体を整えると心も整う、全体としてみる
・バランスを取る方法⇒食事指導、生活指導、ハーブ、オイルマッサージなど
・バランスがとれているとは?
⇒自分本来の姿であること。
★ドーシャが平均的であるからよいのではなく、その人本来のドーシャ状態であること。
質疑応答では
・自分本来の体質をチェックするのによいときは?
⇒興奮したりしていないとき。何度もチェックしてみる。
本当に知るには、医師の脈診やカウンセリングが必要。
・本来の体質は一生変わらないのですか?
⇒変わらないが、子供はカパが強い、若年はピッタが強い、老年はウ゛ァータが強い、
とかの要素もある。
の質問がありました。

朝のテーマは「インド伝統医学(アーユルベーダ)から見た健康」、先ずお茶が振舞われました
ただのお茶ではありません、
ウ゛ァータ、ピッタ、カパの3種類の代謝型(ドーシャ)に対応したお茶です
●朝食後、ゲストの伯宮さんが書かれた小説である、『 百姓レボルーション 』 のプレゼンがありました。
那須でそうぞうの輪を立ち上げ、ローカルメデイアプロジェクトをしています。プレゼンでは、自然食、フラドーム、シュタイナー、自給自足、コミュニテイづくり、パラダイムシフトなどのキーワードが出ていました。
朝食後、取材に来てくれた伯宮さんのお話を聞く
この後のスケジュールは3つの案を提示し、参加者と話し合いました
●カリキュラム6 健康な心・身体と生き方とは?、コミュニテイケアとは?講師:林 悦子
映像:「自分の決めた場所で最期を迎えたい、NHKしまねほっと」を見て
・どこでどう老いて、最後を迎えるのか?
・自分の描くこれからの食と健康、健康な心・身体と生き方とは(コミュニティ・ヘルスケア)?について、
なごみの里をはじめた柴田さんは、「愛を生きなさい」というメッセージを受取り、介護を始めた、という紹介も交え、参加者全員でシェアをしてもらいました。

・最後をどこで迎えるのか、ターミナルケアでは、宗教などの精神面が大切。オイルマッサージとかケアするシステムも必要。
・両親も高齢で、生と死をどう考えるのか、一人で死ぬのか、女性同士で集まって死ぬのか。
・このDVDの島の環境に近い地域に住んでいる。生活した愛着のある家で亡くなりたいと思っているが、ビデオをみて地域でやれると思った。
・母を看取った。帰りたい、帰りたいというので、十数日で看護して他界した。
兄はそれを見て、「(家族にそんな負担をかけられない)、俺は病院で死ぬ」、とポロリと言った。
・NPO,第3セクターが入り込めるすきまが大きくなったことから、行政、民間も一緒に社会変革が必要。
などの感想がありました。

講師の林 悦子さんからは、コミュニテイでどう老いを迎え、死を迎えるのか、現状のシステムと照らし合わせて、これから考えて言ってほしい、という言葉で締めくくられました。

●絵を描くワーク 講師:風かおる
1日目と同じ、未来の食と健康を画用紙にクレヨンで表現して、点数をつける個人ワークをしました。
3人一組でシェアした後、全員でシェアしました。

・ほとんどの人は点数が上がった。
・前回の方がうまく描けたから、点数が下がった。
・泉がわんわん湧いてくるというイメージが湧いてきた。どうやら幸せらしい。
という感想が出ました。

1日目に描いた絵より、明るく開放的な感じの絵もあって、それぞれに変化がありました。
このワークを通して、これからの食と健康を導き出し、命のつながりを実感し、コミュニテイでの食と健康の姿を描くのに役立てていってほしいと思います。

最初は「これからの食と健康」について絵を描き、自己採点してもらいました
修平さんの絵は解り易い
ともあきさんの絵抽象的、何か意味がありそう‥‥
参加者の作品6
参加者の作品7:躍動的です!!
●デザインタイム1、2 「食と健康のコミュニテイデザイン&アクションプラン」
オープンスペーステクノロジーを2コマかけて行い、「食と健康のコミュニテイデザイン&アクションプラン」についてテーマを出してもらい、グループに分かれてワークをしてもらいました。

次のテーマが出され、最後は各グループで発表しました。
・山根自由学校準備会
・トランジション・タウン那須で伝統医療を復興する
・EDE運営組織をどうやって強固なチームにし、様々な意見を受け止めていくのか聞いてみよう
・EDEコミュニテイをどうしていくのか(コミュニテイタイムの使い方、カリキュラムづくりへの働きかけ)
・コミュニテイキャバレー、最終回9回に向けての共同作品・活動
・エコビレッジに住みながら半農半Xを考える、
・地域通貨、EDEのゴールの明確化

<<発表内容>>
・山根自由学校準備会
6人の協力者がいる。メッセージを人に伝えたり、新しい教育の場をつくりたい。

・トランジション・タウン那須で伝統医療を復興する
伝統医療の現状、問題点について共有した。

・EDE運営組織をどうやって強固なチームにし、様々な意見を受け止めていくのか聞いてみよう
EDEに関わるスタッフも変化している。やりがいがあるが、一枚岩にはいかない。100%理想を追わないが、光があることを信じて進む。EDEはライブで生き物。高いレベルのものを目指している中で、できないものはできないと言ってほしい。

・EDEコミュニテイをどうして行くのか(コミュニテイタイムの使い方、カリキュラムづくりへの働きかけ)
みんなで作り上げていく日本でも画期的なプログラムなので、質をあげてよりよくしていきたい。
EDEは一人ひとりがまとまってできるもの、ライブなものなので、第3,4期EDEのプログラムが参加者にとって充実したものになるように、時間の無駄の見直し、役割分担は希望で、アンケートに次回やりたいことを書いてもらう、個人の特技の冊子・会報をつくること、等々をして行きたい。

・コミュニテイキャバレー、最終回9回に向けての共同作品・活動
安穏市で、グルーをスナックとして、非言語で楽しくつながりたい。エコビレッジのコミュニテイの実験場としたい。キャバレー、踊り、ファシリテーターを担当する人が各テーブルについて、友人、地域の人、アジア学院の人も呼んで、ワールドキャバレーとしてオープンにする。

・エコビレッジに住みながら半農半Xを考える
具体的なエコビレッジにおける経済の話を田中優さんから聞きたい。
古民家をそうじして古民家カフェにしたり、着物とかリサイクルしたい。

・地域通貨、EDEのゴールの明確化

オープンスペーステクノロジーで話し合いました
●3日目の最後は、第8回の実践地の学びⅡの調整、振り返りをしました。
昼食の前に全員で記念撮影
昼食後は実践地での学びの打ち合わせ、グループ分けを確認
候補地と希望者は、こんな感じです
グループ毎に集って調整
最後の各自の振り返りでは、

・鶏のとさつを通して、食と健康について考えることが出来た。
コミュニテイタイムでは、スタッフの運営の大変さ、チームづくりについて参考になった。
・とさつは始めての体験で、コミュニテイの食の重要性が確認できた。
コミュニテイタイムでは対話が始まってよかった。
・とさつの前後で感情が変化した。
・食と命の大切さを感じた。
・ライフラインをじっくり振り返ってみたい。
・大好きな人達があつまっているので楽しい。
・EDEの最後が見えてきた。自分のゴールを見つけていきたい。
・アートセラピーで、いつもと違う自分が見えた。
・自分の意見に逃げなくなった。
・同質性から学び合い、多様性から支え合いがあることを感じた。
・EDEコミュニテイでの対立、分散のタイミングも含めて創造的になってきている。
・EDEコミュニテイでの信頼感、安心感が増してきた。

等々の感想があり、みんなでシェアして今回は終わりました。

最後のシェアリングタイム、やすさんは絵を描いてシェアしてくれました、素敵な笑顔!!
頭をかきながらシェアしてくれた、日根野医師
おちついた雰囲気でシェアしてくれた、おみっちゃん
食と健康をテーマにした今回のプログラムは、EDEでは初めての試みでしたが、鶏のと殺のワークを含めて体験型のワークが多く取り込まれていて、心身を通じて得たもの、感じたものは大きかったと思います。
また今回のコミュニテイタイムでは、スタッフも交えて、参加者からEDEでのコミュニテイづくりについての対話が始まったことは大きな前進でした。最後のデザインタイムでは時間が少なく、コミュニテイでの食と健康についてあまり深められなかったですが、これから最後の第9回に向けてコミュニテイづくりと、参加者みなさんが目指すコミュニテイのデザインがどう進んでいくのか楽しみです。