【お弟子さんについて】
・給料を出すとなまける。給料を出さないとなまけない。修行だから。1年で卒業して、地方で自立しなきゃいけない。
・いまはストローベイルハウスの非電化B&Bの最後の仕上げ。1棟1泊2万円。(4〜5人泊まれる。朝食付き)。15万円で作った。
・お金がなければなにもできないと思っている人(特に若い人が多い)に、仲間と時間と体力があれば、できることは山ほどあるということに気がついてもらう。競争社会の中では他人を貶めないとなかなか勝てない。
・ストローベイルが終わったら、弟子たちで非電化カフェを作る。50席のカフェ。本当は10席でいいんだけど、わざと50席作ってみる。相当大きいカフェ。まともに作ったら最低6000万円かかる。カフェは文化の発信基地。新しいコミュニティの中核としての役割を発揮している。地域のカフェ。お金がなくても、カフェはできる。50万円で作ってみせると言っている。だからみんな見に来いって言ってる。ステキの極みのカフェを作る。60%くらいは失敗するかもと思っている。発明家にとっては、新しいことが最初からうまくいくなんて思っていない。40%OKなのは、すごいこと。失敗したら、バーカって笑って楽しめばいいし、うまくいったら、そっくりそのままマネしたらいい。権利金とかみみっちいことは言わず、100%教えてあげる。非電化カフェならおもしろいと思うけど、無理に非電化カフェにしなくてもいい。非電化カフェがあちこちにできたら、横でつながっていく。うまくいくかどうかみて、お客さんもちゃんと来てたらマネしたらいい。早まらなくていい。全国でやりたいという人が10人くらい手が挙がっている。
・カフェでは、電気は一切使わない。電気を使わないわけではなく、無理に電気を使って環境を悪くする必要はない。カフェは非日常なので、全部非電化にしてみる。目に見えるものは、100%弟子に作らせる。100%弟子が作ると、仕事が身につく。それでステキの極みじゃないとお客は来てくれない。素人の弟子にステキの極みのものを作らせる。田舎の人はコーヒー飲むのにお金を落とさないので、必然的にショップと併設になる。
非電化=惨めというのは大嫌いで、非電化だから電気よりもずっとステキというものしか並べない。
ex)アルコールランプでお出迎え。→併設の「非電化ショップ」で販売。
・コーヒー/販売が主題ではなく、イベントをやることが主題。カフェはあくまで副題。イベントは、「ものを一緒に作ろう」というのがほとんど中心になると思う。
ex)アルコールランプを作る→いらないガラス瓶を溶かして、美しいガラスを作る→植物を持って来てもらったり、採りにいったりする→油の植物油も自分で作る
カフェ/ショップ/イベントという3つのステージ(スタイル/立場)。
→負荷をかけずに、自分で作る/選択肢を増やす
・発明で世界に貢献するのが仕事。アフリカによく行く。ジンバブエ、シエラレオーネは世界一貧しい国。
ジンバブエの地方都市にも中国人が入っている。高度経済成長という団扇で仰いで、経済成長まっしぐらを目指している。団扇で仰いでいる人とじっくりと話をしてみて、ちゃんとその国のしあわせを考えている人が何%いるのだろうと思うが、どう計っても欲望100%としか伝わってこないのが辛い。結果は見えている。そういう人達に別の選択肢を見せたい。グローバリズムに乗っかって経済成長を目指さなくてもしあわせになれる方法はいくらでもある、というのを見せられたらいいと思う。ほとんどうまくいかないけれども、お呼びはますますかかるので、少しは影響があるのかもしれないと思っている。
・ジンバブエの土の家はお金が無いから藁と土で作るが、それがステキの極み。インスパイアされたので、この度のカフェではそれをそのまま作ろうと思う。皆さんは世界一豊かな国の人ですが、世界一貧しい国の家をステキと思うのが、とても面白い。きっと20年前だったら、何これって思うだろう。当時はミサワホームとか積水ハウスが素晴らしく見えたが、変わってきた。
カフェは8帖ひとつ、6帖ふたつの円を重ねる。芯はストローベイルで、必ず土地の土を使って、屋根はすすき。席は20席、あとの30席は外(お客さんが多いのは天気の良い日だから)。
・ボツワナという素晴らしい国がある。ツリーテントのカフェがステキの極み。木にロープをかけただけで、床が敷いてある。側にキリンが歩いたりしているところ。那須は美しい自然に恵まれている。そういうところに、東京と同じものを作ることには意味はない。地方にいけば、土地はただみたいなもので、美しい自然は十分にある。6000万かけて東京と同じものを作る意味はまったくない。
・仕事を一緒に手伝ってもらえたら、何でもお見せする。一緒に作業をしないと、目で見ただけではわからないという気持ちがある。
【『月3万円ビジネス』】
今年、晶文社から出版する本。3年前くらいに考えついたセオリー。考え方と実例をきちんと伝えて、やっていただきたい。
・目次
・コンセプト
・実例(20個ほど)
・地方で仕事を作るセオリー
・エネルギーとお金を使わないでも実現できる豊かさ
【スライド】
「月3万円ビジネスとは」
◯月3万円しか稼げない→3万円しか稼げない
競争ビジネス→たくさん稼げる。
脂ぎったおじさんは、競争ビジネスのほうにしか目が向かないので、月3万円のビジネスはたくさん落っこちている。10人と2時間ブレインストーミングやったら、20個くらい出てきた。でも、いいことしかやらない。人に迷惑をかけたり、持続性を損なうことはしない。いいことしかやらないから、買う人とも仲良くなる。いい人しかやらない。悪い人は競争ビジネスは儲けることしかやらない。誰でもやる。心が溢れているいいひとがつくる、出来の不出来なものでも買ってくれるいい人しか買わない。競争ビジネスでは、誰でも買える。品質がよく安いものを買うが、本当にそうか。藤村家では、松下のものを買うと親子の縁を切られる。新しいものを生み出すことで生きている。汗をかき、血を流して、苦心して、新しいものを生み出す。それをモノマネして大もうけしようとする人がいる。人のものをモノマネして、大もうけした人が尊敬される。発明家としては、モノマネをして大もうけする人よりも、苦心して新しいものが作れる人がしあわせになれる社会になってほしい。松下はモノマネをして成長した企業。自分の発明に関して訴訟を起こして戦ってきたが、訴訟を一番起こしてるのは松下。月3万円ビジネスは、そういう心を理解してくれる人が買ってくれる。
◯月3万円×10個=30万円。そのために、3日以上かけてはいけない。10日休んで、20日働く。2日でできる仕事なら10個。10日は必ず休む/仕事しない日。食べ物を作る。壊れた棚を作る。そういうための休み。支出を補うための収入を稼ぐための仕事はしない。自分たちの食べるものを作ることは訳がないこと。
◯支出の少ない生活スタイル
月3万円ビジネス→支出の少ない生活を楽しむ
◯副業する
副業/(普通のビジネスでは)専業
◯分かち合いのビジネス
分かち合い/奪い合い
2人一組×10チーム。半年で10個、3万円ビジネスが立ち上がる。20種類の3万円ビジネス。半年後、15万円欲しい人は、5個、20万円ほしい人は7個選ぶ。収入0から、みんな必要な収入へ。分かち合うからエネルギーを逃がさない。競争ビジネスで競争したら、悪い人が勝つ。半年後、全員が自分が希望する収入を得られる可能性がある。
◯月に3万円しか稼がない
独占しない/頑張って市場を広げ独占する
月に6万円稼げるようになったら、もう1人に分けてあげる。月に9万円稼げるようになったら、あと1人に分けてあげる。こういう文化を共有できるか?出来る可能性はある。新しい文化を持っている人なら。
◯感動的な商品にする
潜在的な強い欲求に感動的な商品/よく売れている商品
→顕在的な欲求はだれかがすでに商品にしている。ビジネスには違いがないので、感動的ということは守らわずを得ない。
◯価格を適切に定める
人々が感じる価値よりうんと安い価格で売る/儲かる価格で売るor競争にかつ価格で売る
→そのためにどうすればいいか?
◯ビジネスとは?
客:①価値
商品:②価格
企業:③原価+経費
ビジネスを考える順番。
正道:価値>価格>原価+経費=売れる
邪道:原価+経費→価格→価値(営業で価値を信じ込ませる)
今日本のビジネスの順番は100人中100がこの順番。
まずは、お客がどれくらいの価値を感じてくれるのかをきちんと考える。ここに知恵の限りを尽くす。
それから、その価値よりも安い価格を付ける。原価+経費はそれより安い。
この方程式がとけたら、3万円ビジネスをする。とけなかったら、しない。
みんな夢を描いている時は元気。いざやろうとすると尻込み。ここはまだ日本なんだなぁ、新しいビジネスに進んでいく勇気がない。白黒はっきりさせる。失うものはなにもない。リスクなんかなにもない。そこから、3万円ビジネスを考えた。
◯客をつなげる
客を譲り合う/客を奪い合う
那須町のAさん・大田原のBさん・那須塩原のCさん、それぞは1万円しか売れない→価値を感じてくれる人はいるが、出会っていない。しかし、市場を広げる(他の街に売ろうとする)のではなく、同じ街で20万円売っている人からお客さんを紹介してもらう。本当に温もりのある人間関係を作れる方法で売る。
◯ネットでは売らない
ネットでは売らない/ネットで売る
ネットでの販売はすばらしいけれど、月3万円ビジネスでは、「この方法で売れるよ」といろんな地域でやってほしい。ネットは全国区なので、安売り合戦に落ち着く。月3万円ビジネスでは、ネット販売をしないという約束をする。売っちゃう人も出てくるから、ネットで売りにくいものをやる。ex)取り付けがめんどくさいとか、メンテナンスがいるとか、人間関係が持続するようなものを考える→パン作りとかは、月3万円ビジネスには馴染まない。馴染むものと馴染まないものがある。あまり個性があるものではないほうがよい⇔クリエイティブな個性そのもの。いろんな人がやれるという意味では没個性だが、それぞれは個性的。
◯卸売りはしない
お客と直結する/強い流通を活用する
温もりのある人間関係が命綱。それがないと、品質がよくて安いものが売れる。お客と直結しないと売れないものを選んだほうがいい。
◯もうけてる人はそのまま、もうけていればいい。もうけていない人がもうける。
稼げない人がいいことで楽しく稼げるようになるかもしれない。
◯借金をしない
借金をしない・固定費を0に近づける/借金に追われる・固定費に縛られる
固定費が0なら、売れなくてもなんてことない。借金をする/固定費があると、売れないと赤字が膨らむ。支出が少ない生活が成立していれば、売れなくても一向にかまわない。ビジネスを5つ平行してやっていれば、2つくらいは売れる。借金をすればするほど、お客はたくさん来る。だけど、経済が大きくなるということは、借金が大きくなるということ。
◯みんなで作る
みんなで作る/競争して作る
ものを作るのは、ものを作るのがうまい人に頼む。作るものの側の企業経営者を悔い改めさせる。
◯営業経費をかけない
営業経費を0にする/営業経費が大半
日本のビジネスは営業経費が一番高い。日本の住宅は1/3が営業経費、日本の家はアメリカの2倍。
◯ワークショップをする
愉しさが大事。
◯友人が増える
友人が伝える/お金をかけて宣伝する
温もりのある人間関係。社会活動とつなげる。
◯エコビレッジ
エコビレッジと相性がいい/エコビレッジには馴染まない
仕事が生まれないエコビレッジを作ってしまうと、お金持ちしか集まらない。仕事があるエコビレッジだと、若い人たちが集まる。仕事が生まれないと、平均年齢が高いか、独身の人のみで若いか。いきなり自給自足を貫徹することは難しい。地域通貨だけで成り立つようなところまで辿り着くには、時間がかかる。例えば医療費。支出は少なくていいなら、収入は少なくていい、いいことしかやりたくない、という人が集まるエコビレッジと3万円ビジネスは相性がいい。地域通貨も相性がいい。
◯NPO
相性がいい/相性が悪い
そろそろ第2世代NPOに成長すべき。
第一世代NPO=寄付や助成金でなりたつ 第二世代NPO=自ら稼ぐ
アメリカでさえ、全生計者の10%がNPOで生計を立てている。日本でNPOで豊かな生計を立てている人は、0.05%くらい??
全生計者の10~20%くらいになれば・・・。いいことをやらないと一般企業も売れなくなる。そうしたら、社会がどんどん変わる。
◯経済は小さくなる
経済は小さくなる/経済成長を目指す
おじさん中心に、経済は大きくなると思い込んでいる人が多い。
◯コピーレフト
コピーレフト/コピーライト
坂本龍一「LOVE&PEACE」が音楽の永遠のテーマ。ところが、それとは逆の醜い争いが起きている。著作権(コピーライト)。」「僕たちも生活をしなければいけないので、それだけは真似しないでね、というところをコピーライト」「共同製作でできたものをコピーレフトする」=クリエイティヴコモンズ。発明家の世界は音楽以上に権利の闘争が激しいが、自分自身醜くかったと思い、ささやかにコピーレフト運動を進めている。
コピーレフトとクリエイティブ・コモンズの考え方を実践すると、LOVE&PEACEのあるビジネスが溢れる。こういう言葉、こういう動きが世界のあちこちで生まれる時代。 |